膠原病とは関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、混合性結合組織病、
シェーグレン症候群を中心とした自己免疫現象による全身性の炎症性疾患です。
ほとんどの臓器が炎症の標的となり様々な症状があります。
しかしながら同じ病名でも一人一人の患者さんにおこる症状は異なります。
インターネットなどで多くの情報が溢れかえっていますが、大切なことは自分自身に起こっていること、
自分自身に必要なことを知り理解することです。
当院では、リウマチ学会認定専門医かつ日本内科学会総合内科専門医が
幅広い視野で患者さんの状態を評価し診断や治療をおこなっております。
症状が多くてもほとんど治療の必要のない患者さんがおられる一方で、
症状は一つでもしっかりとした免疫抑制療法が必要な患者さんもおられます。
膠原病の原因でもある自己免疫現象を抑えるために、
膠原病の治療では主にステロイドと免疫抑制剤が使われます。
最近では多くの種類の免疫抑制剤を使用することが可能となり、
適応、効果、副作用に精通している専門医が治療をおこなう事が必要とされています。
個々の患者さんに適した治療法を考慮する必要があり、まずは実際に診させていただくことが大切です。
また、ステロイドによる治療は長期にわたることが多く、少量でも骨粗鬆症の進行が問題となります。
当院の骨粗鬆症外来では、ステロイド治療に精通した膠原病内科医(医療法人IRO田中郁子理事長)が
専門外来として診療をおこなっております。