尿酸は遺伝子の合成や
エネルギー代謝に重要なプリン体の
最終代謝産物です。
溶解しにくいため、血中の尿酸濃度が
上昇(高尿酸血症)すると関節や
腎臓に尿酸結晶が析出して沈着します。
高尿酸血症による尿酸結晶沈着症が
結果的に痛風結節、痛風関節炎や
痛風腎を引き起こします。
痛風発作が出現した時期にはすでに腎障害も低下しており、
名古屋膠原病リウマチ痛風クリニックでの約600名の検討では10歳毎に約10%の腎機能低下が認められています。
痛風の原因となる高尿酸血症は、成人男性の約25%に認められ、
30歳で30%を超えています。プリン体の代謝は糖や脂質、
アルコールの代謝などと密接に関連するため、肥満や過食、飲酒が高尿酸血症の原因と考えられています。
糖尿病や脂質異常症が出現する前に高尿酸血症が出現することも多く、
検診などで指摘される高尿酸血症は将来のメタボリックシンドロームへの警鐘といえるでしょう。
名古屋膠原病リウマチ痛風クリニックでの検討では肥満の程度が強いほど痛風関節炎の発症が早く、
10歳台の発症や女性の痛風関節炎患者もまれではなく生活習慣や食生活の変化が顕著に現れています。
痛風関節炎や尿管結石を起こした方や腎機能が低下している方は
薬剤によってきちんと尿酸値を下げることが重要です。
痛風関節炎は高尿酸血症となって5年から10年で発症します。
長年蓄積した尿酸結晶を消すためには気長に付き合って頂く必要があります。
一方で、メタボリックシンドロームを解消し将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを軽減するためには
生活習慣や食生活の改善が欠かせません。
尿酸を下げる治療をおこなう数年間に頑張っていただく事が重要です。