関節リウマチとは全身の関節に炎症が起こり、腫れて痛み、関節破壊や変形、機能障害が起こる病気です。
人口の約0.6%、30歳以上の人口の1%にあたる人が罹患しています。
どの年齢の人にも起こりますが、30歳代から50歳代で発病する人が多く女性に多いことが特徴です。
メトトレキサートや生物学的製剤を適切に使用することで、
「寛解」すなわち「痛みや炎症が無く、関節破壊が無く、発病前と同じ社会的生活を営める状態」まで
リウマチを改善し、関節破壊を阻止することも可能となりました。
2010年、23年ぶりに診断基準が改訂され早期診断に用いられていますが、
当院ではMRIや関節超音波検査(関節エコー)を用いてより的確な早期診断をおこなっています
身近な難病と言われていた関節リウマチは、早期診断と早期治療によって、
今や誰もが普通に付き合っていくことの出来る病気となりつつあります。
そのためには一人一人の患者さんで治療目標を設定し、目標達成を目指した治療「Treat to Target(T2T)」を
おこなうことが必要です。
当院ではiPadによる関節リウマチ問診システムであるiRIS(interactive Rheumatoid Interview System)を
導入しており、来院時に目標を達成維持できているかを評価しています。
また、関節エコーを用いて治療効果を評価し、確実に炎症が消失していること(エコー寛解)を確認しています。
関節リウマチの治療は痛みを取る治療が中心でしたが、1999年にメトトレキサートが
リウマチ治療薬として承認され、さらに2003年からは画期的な治療薬である生物学的製剤が
次々と登場しています。
私たちが参加した臨床試験では、メトトレキサートと生物学的製剤を併用することで3分の2の患者さんで
関節破壊が完全に阻止できました。
さらにメトトレキサートを増量し、他のリウマチ治療薬を追加することでより高い目標を達成することも可能です。
これらの薬物療法を的確に安全におこなうためには、十分な経験と豊富な知識が必要です。
私たちはリウマチを専門とする内科医と整形外科医として三重中央医療センターでは
1000人以上の関節リウマチ患者さんの診療をおこなってきました。
また、田中郁子理事長、玉置繁憲名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック院長との
合同カンファレンスを定期的におこないチーム医療を実践しています。
「関節が痛い」、「リウマチが心配」、「健診でリウマチが疑われた」・・・
まずは相談でも結構ですのでお気軽に当クリニックを訪ねて下さい。