骨粗鬆症とは、骨が弱くなって骨折しやすくなった病態です。
単なる老化と考えて、「年を取ればしかたがない」と考えていませんか?
90歳をこえてものびのびと生活されている方がいる一方で、
高齢者というにはまだまだなのに寝たきりや車いすの方もいらっしゃいます。
50代で10人に1人、60代では3人に1人、70代では2人に1人が
骨粗鬆症と言われています。
はっきりとした自覚症状はありません。
検査をして始めてわかることもあります。
骨粗鬆症は単なる老化ではなく、予防や治療ができる疾患なのです。
さぁ、しっかりと骨粗鬆症の予防と治療を行って、
骨折のないのびやかな生活をしましょう。
- 1)50歳以上である
- 2)閉経した
- 3)最近2センチ以上身長が縮んだ。
- 4)ちょっとしたことで骨折したことがある。
- 5)牛乳、乳製品、納豆などが嫌いだ。
- 6)定期的な運動をしていない。
- 7)たばこを吸っている
- 8)アルコールを飲む
- 9)胃や腸の手術をしたことがある。
- 10)ステロイドを使っている、使ったことがある。
上で2つ以上当てはまる人は危険度があります。一度検査の受診をお奨めします。
特に「10)」ステロイドを使っている人は若い人でも危険度が高いです。
当院では日本人のステロイド性骨粗鬆症のガイドラインを策定に関わった
骨粗鬆症専門家田中郁子先生(医療法人IRO理事長)が
診療にあたっています。是非一度ご相ください。
骨粗鬆症だけでは自覚症状がないことも多いです。
ですから早期発見には検査が必要です。
腰痛、背部痛、すぐに骨折する、などといったことも症状です。
しかし、痛みがあるというのはすでに骨折の兆候があるのかもしません。
痛みが出る前に対処をすることがとても大切になります。
食事療法、運動療法はもちろんですが、今は「骨の量を増やす」「骨の質を良くする」薬剤もあります。
「せいぜい悪くならないように維持するのが精一杯」と思っていませんか?そんなことはありません。
骨粗鬆症は、あなたにあった治療をすることで改善することができます。
現在のあなたの状況を正しく踏まえてもっとも適した治療を行いましょう。